研究課題
基盤研究(C)
生体分子のその場分析技術の開発はオミクス計測科学分野の重要な課題であるが,未知試料の同定に及ぶ手法の確立には至っていない.本研究では,様々な気相酸性度を持つ負の反応イオンの大気圧下での制御生成が可能な「精密コロナ放電」と質量分析を結合し,動植物の分泌する分子および構成分子を各々の物性に応じて選択的にその場分析できる“シンプルなバイオモニタリングシステム”を構築した.本システムでは,試料の分子量と構造に関する情報が同時に得られ,その場分析における未知化合物の同定に極めて有効である.
質量分析