研究課題/領域番号 |
24620005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐藤 文規 京都大学, 健康長寿社会の総合医療開発ユニット, 特定助教 (10588263)
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研究分担者 |
瀬原 淳子 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (60209038)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ゼブラフィッシュ / 筋形成・維持 / 微重力環境 |
研究概要 |
ゼブラフィッシュ腱細胞の筋形成・維持における機能を調べるために基質依存的誘導系と光依存的誘導系による腱細胞特異的な除去を試みた。基質依存的誘導系においては特異的な細胞除去を誘導することは出来なかったが、光依存的誘導系においては様々な条件を検討した結果、高効率ではないが腱細胞を特異的に除去することが可能となった。 また、宇宙実験の予備実験として、様々な制約がある宇宙実験に対応した条件での安定的なRNAサンプルの保存条件の検討を行った。その結果、宇宙実験に対応したゼブラフィッシュのRNAを安定的に保存できる条件を確立することができた。 筋収縮に対する腱細胞の反応をカルシウムイメージングを用いてイメージングする試みに関しては、現在腱細胞でGCaMPを発現するゼブラフィッシュを作製し、イメージングの条件検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していたマイクロアレイによる遺伝子発現のプロファイルに関して、より筋組織および腱細胞特異的なプロファイルを作製するために、サンプル採取の条件検討が必要となった。また、プロファイルの作製もマイクロアレイではなく次世代シーケンサーを用いたRNA-seqで行うことを考えており、これらの条件検討も行っているためにプロファイルの作製に至っていない。しかし、上記の変更はより質の高いデータを取るためには必要な変更である。
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今後の研究の推進方策 |
光依存的腱細胞除去の効率を上げるための条件検討を行い、腱細胞除去が与える影響を組織学的に調べ、その機能を調べる。 遺伝子発現プロファイル作製に関しては、マイクロアレイではなく次世代シーケンサーを用いることに変更したため、サンプリング条件も含め条件検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
ゼブラフィッシュの飼育管理費および実験全般消耗品。 プロファイル作製に必要な次世代シーケンサー消耗品。 得られたデータを学会等で発表する際の旅費等。
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