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2013 年度 実施状況報告書

ゼブラフィッシュの骨格筋に対する微重力環境の影響

研究課題

研究課題/領域番号 24620005
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 文規  京都大学, 医学研究科, 助教 (10588263)

研究分担者 瀬原 淳子  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (60209038)
キーワードゼブラフィッシュ / 微重力環境 / 骨格筋 / トランスクリプトーム解析 / 宇宙
研究概要

ゼブラフィッシュの宇宙打ち上げおよびゼブラフィッシュの回収・解析の予備実験として、サンプルの化学固定条件の検討、組織観察条件の検討、解剖条件の検討、RNAサンプル保存条件の検討を行った。ゼブラフィッシュを宇宙に打ち上げることのできる機会は一度であり、匹数にも制限があるため、少数の宇宙滞在ゼブラフィッシュのサンプルから確実にデータを得られるように詳細な条件を確定した。
またゼブラフィッシュの微重力環境から受ける影響を調べるのに先立ち、地上実験として麻酔処理(3日間)による運動抑制がゼブラフィッシュの骨格筋に与える影響をRNA-Seqによるトランスクリプトーム解析によって調べた。RNA-Seqに関しては、「ゲノム科学の総合的推進に向けた大規模ゲノム情報生産・高度情報解析支援」の支援により解析した。マウスや人間などの陸生生物は運動抑制により骨格筋の委縮が引き起こされることが知られている。ゼブラフィッシュにおいても同様のことが予想され、ゼブラフィッシュの宇宙滞在によって骨格筋が受ける影響と関連のある遺伝子の発現に影響が認められる可能性がある。トランスクリプトーム解析の結果、いくつかの遺伝子の発現に変化が認められ、現在これらの遺伝子と筋萎縮との関連性を調べている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

宇宙滞在ゼブラフィッシュ解析のための予備実験等は全て順調に進んでおり、ゼブラフィッシュ打ち上げの準備も着実に進んでいる。また、地上実験における運動抑制ゼブラフィッシュのトランスクリプトーム解析の結果も得られており、この結果は筋萎縮を引き起こす原因解明に繋がる重要なデータの一つとなる。
しかし、骨格筋に含まれる筋細胞と腱様細胞のFACSによる分離・解析ができておらず、早急に進める必要がある。

今後の研究の推進方策

骨格筋に含まれる筋細胞と腱様細胞をFACSにより分離およびトランスクリプトーム解析を行う。この結果をもとに、骨格筋で発現の変化が認められた遺伝子がどちらの細胞で発現している遺伝子か明らかにする。
また、筋萎縮が引き起こされる要因としての加齢による骨格筋における遺伝子の発現変化についても検討する。
筋萎縮が引き起こされる運動抑制・加齢・微重力環境滞在において、共通あるいは特異的に発現変化が認められる遺伝子を調べることにより、微重力環境滞在による筋萎縮を含む、筋萎縮分子メカニズムの解明を試みる。

次年度の研究費の使用計画

次年度にゼブラフィッシュの宇宙打ち上げが決定したため、これに対応し次年度使用額が生じた。
ゼブラフィシュ打ち上げ後、回収された宇宙滞在ゼブラフィッシュの解析費用。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Roles of ADAM19 in cranial nerve and blood vessel development2014

    • 著者名/発表者名
      Fuminori Sato, Atsuo Kawahara, Hiroyuki Kangawa, Hiroyuki Arai, Kazuya Tsumagari, Shigetomo Fukuhara, Koichi Kawakami, and Atsuko Sehara-Fujisawa.
    • 学会等名
      International Vascular Biology Meeting
    • 発表場所
      Miyakomesse, Kyoto, Japan
    • 年月日
      20140414-20140417

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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