国際宇宙ステーション(ISS)での活動や、火星への宇宙飛行のように、将来、人類が種々の放射線が錯綜する宇宙空間で長期間滞在する状況を踏まえ、宇宙放射線に人類は耐えうるかを検討し対策を講じることは重要である。生物は、放射線被曝によりDNAを切断された場合、修復遺伝子によってそのDNAを修復する。我々は、哺乳動物細胞でもDNA修復機能を活性化することができれば、宇宙放射線に対してより強い耐性を獲得することができるという仮説をたて、これを検証するために、Tet-onでヒストンH2AX遺伝子を誘導するES細胞を作製し解析した結果、発現が2倍に誘導された。
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