研究課題/領域番号 |
24620016
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
本田 陽子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90399460)
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研究分担者 |
本田 修二 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40100127)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 宇宙 / 線虫 / 老化速度 / 寿命 |
研究実績の概要 |
26年度10月には宇宙軌道上における線虫の老化速度と寿命測定のためのシステムがほぼ完成し、実際につくば宇宙センターにおいて宇宙実験の模擬実験を行った。宇宙実験では同調した若齢成虫を数万匹用意する必要があるため、卵の孵化率を上げて実験に供する個体数を増やすなどの検討を行った結果、ほぼ目標数を達成することができた。また、線虫培養容器はよりコンパクトな型打ち式のものが製作できたが、作製時に壁面と膜の間に隙間が生じ、ここに線虫が入り込んで観察個体の数が少なくなるという問題が起きた。膜を押し付けるなどして隙間を除く対策をした改良タイプを検討した。 当初平成26年度末に予定されていた宇宙実験の開始が、打ち上げ延期のために大幅に遅れ、27年4月に行われた。同年3月より米国フロリダ州ケネディー宇宙センターに約1か月間滞在して線虫を飼育し、宇宙実験用の試料を用意した。野生体およびFOXO転写因子欠損の短寿命遺伝子変異体(daf-16)それぞれにつき寿命と老化速度観察用試料、遺伝子発現解析用の凍結用試料を作製し、同年4月14日(現地時間)にSpaceX社のFarcon 9ロケットにて打ち上げが完了した。 JAXAつくば宇宙センターからのコントロールによる宇宙軌道上での線虫の動画撮影、地上への画像データ転送、および遺伝子・タンパク質解析用の凍結サンプルの地上帰還は問題なく行われた。今後これらの宇宙サンプルの解析を行う予定である。
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