宇宙環境において線虫の老化速度と寿命を測定するための、動画撮影およびデータ転送を自動化したシステムを構築した。JAXAとの共同研究で基板カメラを2機搭載したユニットを複数作製し、より多くの試料を撮影できるようにした。さらに観察面全体がカメラの視野に入るように、培養容器の容積を既存の1/10に小型化することを計画した。線虫が容器外に出たり、気泡が生じて観察が困難になるなどの問題が生じたが、ほぼ解決し小型培養容器が完成した。次に宇宙軌道上で線虫を培養・凍結し、地上帰還させる培養バッグを検討した。このバッグを用いて線虫を種々の過重力、クリノスタットによる擬似微小重力下で培養し、RNAの抽出に供した。
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