研究成果の概要 |
40例を検討した.MRIで視床下部の両側性病変を認めた.オレキシン(OX)は低値が15名,中間値が25名であり免疫療法後にいずれも正常化した.視床下部にはAQP4が高発現するため,免疫機序による障害が生じ,OX神経も障害され過眠症を来していた.早期に診断し治療介入が重要である. ナルコレプシーでは髄液中のトランスフェリン(TF)と鉄イオン(Fe)が高値であり,鉄代謝が昂進している可能性がある.周期性四肢運動数やフェリチンとTFに相関があった.パーキンソン病で睡眠障害の有無で比較検討にて,同様に睡眠障害群では,髄液中のTFとFeが有意に高値であり,睡眠障害に特有である可能性を考えている.
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