研究課題/領域番号 |
24621004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
今井 眞 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (40335170)
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研究分担者 |
山田 尚登 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50166724)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 先天性聴覚障害 / 睡眠ポリグラフ / イソチオシアン酸アリル / 脳機能画像 / 脳機能再構築 / 火災警報装置 |
研究概要 |
1、予備実験の実施 H24年5月に夜間睡眠中の正常聴力者2名に対して睡眠ポリグラフ監視下でAIT(イソチオシアン酸アリル)を検査室内に噴霧し、安全性と有効性、意識状態と行動を観察した。経年したわさび臭刺激においても睡眠からの覚醒が速やかに誘導されること、信号源解析に耐えうるデータが得られることを確認した。 2、刺激提示装置の改良 検査室内にAITを噴霧した場合、空気の対流に影響されて不安定な刺激提示とならざるをえないため、安定的・直接的方法として非磁性体の鼻カニュラを用いた経鼻吸入法を準備した。その結果、刺激提示は可能であるが、刺激が到達したことを鼻に近い部分で確認する方法(鼻カニュラ内にセンサーを設置するか否か)に工夫が必要であると判明した。 3、解析法の検討 H24年4月に滋賀医科大学地域精神医療学講座に赴任したR.D.Pascual-Marqui(ロベルト・パスカル・マークイ)とともに脳波から脳の電流密度や信号の結合性を解析する手法(LORETA)につき検討し、睡眠中の三叉神経刺激処理につき、正常聴力者と聴覚障害者での信号源密度を比較して信号源を決定するするための有力な解析方法であると確認した。 4、成果発表と実験方法の検討 H24年9月に札幌医科大学・神経生理学講座にて「わさび臭の火災報知機」の成果やその作用機序について講演し、主に神経生理学観点から討論するとともに今後の実験方法について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
診療が多忙となり、研究に割ける時間と労力が減少したため。
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今後の研究の推進方策 |
当初H24年度に計画され、実施が不十分であった事項(主に被験者からの記録とデータ解析)をH25年度に実施する計画である。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初H24年度に予算化され、使用しなかった経費(主に設備費と謝金)をH25年度に使用する計画である。
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