研究課題/領域番号 |
24621009
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
宮本 雅之 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (00265331)
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研究分担者 |
宮本 智之 獨協医科大学, 医学部, 教授 (40296174)
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キーワード | 脳神経疾患 / 睡眠医学 / 内科 / 画像診断 |
研究概要 |
申請者が、2009(平成21)年から2010(平成22)年にかけて施行した特発性レム睡眠行動異常症におけるFMT-PET検査を用いた黒質線条体ドパミン神経機能の横断的研究(Miyamoto M, Miyamoto T, et al.Sleep Med 2012;13(1):102-106)に参加した対象者(特発性レム睡眠行動異常症)およびベースラインのデータがある健常対照者を対象に、黒質線条体ドパミン神経機能の経年的変化をみる目的で、フォローアップのFMT-PET検査を施行し、データの収集と解析を行った。フォローアップのためのFMT-PET検査時には、神経機能の評価のため、認知機能はMini-Mental State Examination(MMSE)、運動機能はUnified Parkinson's Disease Rating Scale(UPDRS)part III、嗅覚識別能検査にはカード型嗅覚同定検査、色彩識別力検査にはFarnsworth-Munsell 100 Hue testを施行し、臨床的背景因子に関するデータの収集も行った。また、2013年9~10月には国際学会(5th World Congress of Sleep Medicine(World Association of Sleep Medicine), Valencia, Spain)に参加し、本研究の成果の一部を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
FMT-PET検査は、被検者の本研究に対する理解と協力が得られ、検査のトラブルもなく概ね予定通りに遂行され、研究の進行状況は概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究を開始した2012(平成24)年時に新規に本研究に参加しベースラインの評価を行った被検者を対象にフォローアップのFMT-PET検査を施行し、フォローアップのデータを収集・解析する。また、昨年度までに収集・解析したFMT-PET検査データと合わせて、黒質線条体ドパミン神経機能の経年的変化について研究成果をまとめる。特に、黒質線条体ドパミン神経機能の経年的な変化率と神経症候を含む臨床的背景因子との関連について検討する。これらの研究成果は、学会発表をするとともに、英語論文にまとめ国際誌への投稿準備を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は当初の計画よりも研究の進展があったため、平成26年度に施行予定であったフォローアップのFMT-PET検査(検査料金1件あたり40,000円)の一部を前倒しして平成25年度内に検査を施行する必要性が生じ、平成25年度内に施行される件数が12例見込まれたため、平成26年度分の予算から500,000円を前倒し請求し、研究の遂行に支障をきたさないように対応したためである。 平成26年度のフォローアップのFMT-PET検査の費用、嗅覚識別能をフォローアップするために用いるカード型の嗅覚同定検査のキットの補充のための費用として用いる。また、本研究成果を学会発表し、英語論文を作成し国際誌への投稿の準備を進めており、英文校閲の謝礼や学会出張時の旅費に当てる予定である。
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