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2013 年度 実績報告書

歩車・車車間通信におけるデータ重要性に応じた効率的位置情報通知アルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24650027
研究機関静岡大学

研究代表者

石原 進  静岡大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10313925)

キーワード車々間通信 / VANET / ITS / 位置情報 / 送信電力制御 / 送信頻度制御 / 交通事故防止
研究概要

車同士の衝突防止および歩車間の事故防止のために、車車間・歩車間の距離、相対的位置関係、密度に応じて各車両・歩行者が発する位置通知無線信号(ビーコン)の送信頻度、送信出力を動的に制御し、無線資源の効率的利用と安全性の確保を両立するアルゴリズムの開発を目的として、以下の取り組みを行った。車車、歩車間の距離・位置関係、速度において各事故類型にたいしてビーコンに求められる通知範囲、通知頻度を検討し、必要とされるビーコン到達基準を再整理した。また、ビーコン送信出力制御に取り組む独カールスルーエ大、米ゼネラルモータース、米ノートルダム大、ETSI等の成果を整理した。これらの知見に基づき、ビーコン送信電力をビーコン送信のたびに弱~強に段階的に変更するパターンを周期的に繰り返す方式を設計した。本手法では、周辺車両密度や通信混雑状況を把握する方法を持たず、各車両は常に同じ挙動を繰り返す。車車間通信・詳細電波伝搬モデルを含むシミュレータを導入し、提案手法のシミュレーション評価を行った。ビーコンの送信周期、平均電力、最大・最小電力、電力使用順序が異なる様々なパターンについて評価を行い、固定送信電力の場合、ETSI-DCC、ランダム送信電力選択方法と比較し、送受信者間距離に対するパケット受信率に関しては同程度の送信電力を持つ他手法に対して顕著な違いが見られないものの、遠距離でのパケット到着間隔に関しては、長い到着間隔が発生する頻度が少ないこと、すなわち提案手法によって安全性を確保するための車両位置通知の欠落期間を減少する効果が得られることを確かめた。さらに、この効果が送信電力の使用順序を昇順や降順ではなく、ばらばらにすることで若干向上することが確かめられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Highly Reliable Data Distribution Scheme for Location Information in Vehicular Networks Using Cyclic Beacon Transmission Power Patterns2013

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Okamoto and Susumu Ishihara
    • 雑誌名

      Proceedings of 2013 IEEE Vehicular Network Conference

      巻: - ページ: 55-62

    • DOI

      10.1109/VNC.2010.5698248

    • 査読あり
  • [学会発表] 車々間通信における周期的なビーコン送信電力増減による事故リスクに応じた車両位置情報通知手法の評価2014

    • 著者名/発表者名
      岡本 圭右, 石原 進
    • 学会等名
      情報処理学会モバイルコンピューティングとユビキタス通信研究会
    • 発表場所
      カルチャーリゾートフェストーネ(沖縄県宜野湾市)
    • 年月日
      20140515-20140516
  • [学会発表] 車々間通信における周期的なビーコン送信電力増減による車両位置情報通知の信頼性向上,2013

    • 著者名/発表者名
      岡本圭右,金原辰典,石原進:
    • 学会等名
      情報処理学会マルチメディア、分散、協調とモバイルDICMO2013シンポジウム
    • 発表場所
      ホテル大平原(北海道河東郡音更町)
    • 年月日
      20130710-20130712

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公開日: 2015-05-28  

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