本研究は、施設に入居する高齢認知症者(以下、患者)と家族、介護スタッフ、地域との絆の(再)構築、維持による患者と地域社会との共生を、映像メディアで支援する「思い出流通プラットフォーム」を試作し、その有用性を実証評価した。具体的には、①家族と患者の絆の再構築と維持、②地域の保育園や教育機関、地域住民との絆の構築と維持、③介護スタッフの患者への深い理解に基づく患者の個別性を考慮した介護を実現する映像メディアの活用方法を検討した。家族、医療、介護スタッフ、地域住民と共にプラットフォームをインクルーシブにデザインし、評価を行った。
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