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2013 年度 実績報告書

自己説明機能を備えた情報システム~相互理解のためのゲームと物語の生成~

研究課題

研究課題/領域番号 24650041
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

飯島 正  慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (20245608)

キーワード情報システム / 説明シナリオ / オブジェクト指向ペトリネット / ゲーミング・シミュレーション
研究概要

最終年度は,前年度の成果である,(1) 情報システムの視覚的な記述を可能とするオブジェクト指向ペトリネットの拡張であるOPeN言語とその関連ツールの開発,(2) コミュニケーション理論であるLAP(Language/Action Perspective)をオブジェクト指向ペトリネットへ適用することによるインタラクション記述の試み(着手段階),(3) アスペクト指向技術によるワークフローの変換技術を踏まえ,(a) 情報システムの振る舞いについて理解するための説明シナリオ生成と,(b) 参加者が情報システムの状態を操作しながら理解を深めるためのゲーミングシミュレーションの枠組の構築を試みた.
本研究計画では,情報システムの構築においては,オブジェクト指向ペトリネットをビジネスモデル記述に採用し,それを基づいたモデルベース開発の考え方に沿って開発することを前提としている.そのために,初年度は,(以前から開発してきたツールをベースに)実際のプログラミング言語と連動して計算やGUIを与えることのできるオブジェクト指向ペトリネット言語OPeNを設計・構築した.さらに,二年目は,プロセス表現にルール表現を統合し,情報システム構築基盤としての現実性を向上させた.これを用いることで,情報システムの実行トレースをトランジションの発火系列として捉え,それに基づいた説明シナリオの生成が可能となった.この発想の派生的成果として,「文脈に基づくアスセス制御(CxAC: Context-Aware Access Control)」の着想も得ることができた.残された課題は,利用者に違和感を与え情報ステムのトラブルの予兆となるような発火系列を如何に見つけるかである.本研究の成果としてのOPeNのシミュレーション実行(ゲーム)は,(GUIなど実用性は未だ不十分とはいえ)そのための基盤となりうることがわかった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] セキュリティモデルのための文脈の表現とその利用

    • 著者名/発表者名
      飯島 正
    • 学会等名
      電子情報通信学会・知能ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      北海道立道民活動センター(北海道)
  • [学会発表] オブジェクト指向ペトリネットに基づきイベント駆動性を取り入れた業務プロセスエンジンのアーキテクチャ

    • 著者名/発表者名
      金子 良太, 秦 良平,飯島 正
    • 学会等名
      電子情報通信学会・知能ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      電気通信大学(東京都)
  • [学会発表] オブジェクト指向ペトリネットとルールに基づく業務プロセスの理解支援

    • 著者名/発表者名
      飯島 正, 秦 良平, 金子 良太
    • 学会等名
      情報システム学会 第9回 全国大会・研究発表大会
    • 発表場所
      新潟国際情報大学(新潟県)
  • [学会発表] 文脈に基づくセキュリティモデルの強制系の実現と評価

    • 著者名/発表者名
      飯島 正, 城戸 聡
    • 学会等名
      情報システム学会 第9回 全国大会・研究発表大会
    • 発表場所
      新潟国際情報大学(新潟県)

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公開日: 2015-05-28  

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