研究課題
平成25年度は,[課題2-1] プライバシーバイザーの基本実装および[課題2-2] 自然なコミュニケーションとプライバシー保護を両立するプライバシーバイザーの実現の検討を行った.当該研究実績の概要は以下の通りである.[課題2-1] プライバシーバイザーの基本実装では,平成24年度に検討した人間とデバイスの分光感度特性の違いを利用したプライバシー保護手法を,ウェアラブルデバイス(プライバシーバイザー)として人間に適用するために,市販のゴーグルに近赤外線LEDを組み込んだウェアラブルデバイスを実装した.[課題2-2] 自然なコミュニケーションとプライバシー保護を両立するプライバシーバイザーの実現では,室内および室外などの多様な物理環境で[課題2-1]で選定した複数のプライバシーバイザーを評価者に着用してもらい,人対人のコミュニケーションに及ぼす影響度合を主観評価により実施した.同時に,複数種類のデジタルカメラにより複数の方向・距離からプライバシーバイザーを着用した人物の撮影を行い,撮影画像の妨害度合を主観評価により実施するとともに,画像検索時の顔認識のエラー率を測定した.評価結果に基づいて,ゴーグルの目および鼻の周辺に対応する箇所に11個の近赤外線LEDを取り付けたプライバシーバイザーを開発した.
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情報処理学会論文誌
巻: 55 ページ: 531-541
Proc. of the 14th Joint IFIP TC6 and TC11 Conference on Communications and Multimedia Security
巻: LNCS 8099 ページ: 152-161
10.1007/978-3-642-40779-6_13