研究課題
本研究では、自分撮りを手軽にするためのカメラ撮影に関する研究を行った。すなわち、カメラにジェスチャ認識機能を組み込み、被写体がカメラにハンドジェスチャで指示すると、カメラは写っている画像を実時間で自己認識し、その結果に基づいてカメラを制御する。我々は、デジタルカメラの代わりにパン&チルトカメラを利用し、プレビュー表示に大型ディスプレイを使用する「自分撮りカメラの試作システム」を平成24年度に構築したが、平成25年度には、こうした研究をさらに進め、プロ用デジタル一眼レフカメラを用いて新たな試作システムを構築した。ハンドジェスチャインタフェイスとしてはモーションベースのハンドジェスチャを採用した。具体的には、手を振る「ウェービング」、「8方向選択」、「手先の回転」の3つのタイプを用意した。また、本システムの評価を行い、実験の結果として、提案された3種類のハンドジェスチャを用いることにより、デジタル一眼レフカメラの多くの機能を制御することが可能であることを示した。さらにはヘッドジェスチャインタフェイスに基づくシステムを構築し、その評価を行った。ヘッドジェスチャインタフェイスは、頭部を使うジェスチャインタフェイスであり、ここでは、頭を縦に振る「ノッディング」、横に振る「シェイキング」、「口を開く」という3種類のジェスチャを提案した。自分撮りを行う際に、常に手までを画像に含むとは限らないが、頭部については常に画像に含まれるというのが、ヘッドジェスチャに着目した理由である。ここでは「ノッディング」と「シェイキング」によってズーミングの機能を実現し、「口を開く」ジェスチャによりシャッターを切るようにしている。
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Journal of Information Processing
巻: Vol.22, No.2 ページ: 334-343
10.2197/ipsjjip.22.334
ヒューマンインタフェース学会論文誌
巻: 15 ページ: 247-259