BDD(Binary Decision Diagram; 二分決定グラフ)は、論理関数や組合せ集合を圧縮して索引化するデータ構造であり、近年、様々な用途に広く応用されている。しかしBDDではポインタやハッシュ表のための記憶を使用するため、BDDの圧縮率があまり高くない例題に対しては、単純なビット列表現に比べて効率が大幅に悪化することがある。本研究では、BDDの構造情報をビット列に圧縮して格納することで、極限的に簡潔なBDD構造を生成するアルゴリズム「DenseZDD」を開発した。さらに既存のBDD構造とハイブリッドに結合することで、動的なデータ変更にも対応する手法の開発を進めた。
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