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2013 年度 実績報告書

カメラ画像と超音波測距による可搬性を備えた高精度モーションキャプチャシステム

研究課題

研究課題/領域番号 24650076
研究機関北海道大学

研究代表者

杉本 雅則  北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (90280560)

キーワードセンシングデバイス・システム / モーションキャプチャシステム
研究概要

奥行き方向の計測を超音波で、その鉛直面方向の2次元位置をカメラで計測することによる高精度モーションキャプチャシステムを提案した。これまでの研究で構築した位相一致法と呼ばれる手法は、3mの測距で0.030mmの標準偏差という極めて高精度の測距が可能である。しかし、超音波のみを用いた3辺測量の場合、基線長(ベースライン)の長さと精度が正の相関となる。つまり、高精度の超音波測距であっても基線長が短ければ3次元位置計測の精度は悪化する。長い基線長システムの大型化を意味するため可搬性に乏しくなるという欠点がある。
そこで本研究では超音波測距と画像計測の利点を組み合わせることで、この問題を克服した。提案システムは、安価な小型カメラと超音波送受信機のみのコンパクトな構成(カメラと超音波受信機からなるデバイスの大きさは55mm x 44 mm)である。
超音波測距の問題として、超音波送信機の指向性が挙げられる。つまり、送信機の方向によって送信される信号の位相が変動するため、計測値の精度は高いが、誤差を含む測距となる。よって、本研究では、サンプリングされた異なる複数位置のターゲットの距離を事前に計測し、それを基に位相補正曲面を作成した。次に、画像計測で得られる2次元位置から補正面上での測距補正量を計算することで、より正確な3次元位置計測値を得られるようにした。
評価実験の結果、静止ターゲットおよび移動ターゲット(1.0m/s)の2乗平均誤差(RMSE)はそれぞれ1.20mm, 1.66mmとなり近年のモーションキャプチャシステムとほぼ同等の性能を示すことを確かめた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] An Accurate and Compact 3D Tracking System Using a Single Camera and Ultrasound2014

    • 著者名/発表者名
      Sugimoto, M., Kanie, N., Nakamura, S., Hashizume, H.
    • 雑誌名

      Journal of Location Based Services

      巻: Volume. 8, Issue 1 ページ: 18-35

  • [学会発表] Smart Phone Localization Method using Dual-carrier Acoustic Waves2013

    • 著者名/発表者名
      Akiyama, T., Nakamura, M., Sugimoto, M., Hashizume, H.
    • 学会等名
      IEEE IPIN
    • 発表場所
      UTBM (France)
    • 年月日
      20131028-20131031
  • [学会発表] 超音波とスマートフォンを用いることによる屋内三次元位置推定2013

    • 著者名/発表者名
      中村 将成, 秋山 尚之, 杉本 雅則, 橋爪 宏達
    • 学会等名
      2013情報処理北海道シンポジウム
    • 発表場所
      室蘭工業大学 (室蘭市)
    • 年月日
      20131005-20131005
  • [学会発表] 2搬送波音波を用いたスマートフォンによる屋内測位手法2013

    • 著者名/発表者名
      秋山 尚之,中村 将成,杉本 雅則,橋爪 宏達
    • 学会等名
      日本音響学会2013年秋季研究大会
    • 発表場所
      豊橋技術科学大学 (豊橋)
    • 年月日
      20130925-20130927

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公開日: 2015-05-28  

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