研究課題
1. 本研究に先立って,画像データからの幾何学的な推定を行う精度が高い方法として「超精度最小二乗法」とよぶ手法を確立したが,それをさらに高精度化した「超精度くりこみ法」と命名した提案手法をシミュレーションおよび実画像を用いて実験し,予想通りの高精度を達成することを検証した.2. その過程から最尤推定解を補正する「超精度補正」を精密化すれば同程度の精度が達成できることも発見された.3. 超精度くりこみ法を応用した楕円当てはめの新しい方法を考案し,シミュレーションおよび実画像を用いて実験して,従来の方法より精度が高いことを確認した.4. 未知数間に拘束条件がある場合にも最適な推定ができる「拡張FNS法」の新しい定式化を行い,幾何学的モデル選択に適用した.そして,シミュレーションによってその有効性を確認するとともに,東日本大地震のGPSによる地盤変形データの解析に適用した.5. 画像からの3次元形状復元は,何らかの初期推定から出発して反復的に洗練するのが通常の方法であるが,3画像から何の初期推定値なしに直接に3次元形状を計算する計算手法を開発し,腸管画像をから3次元形状を復元する医用応用を行った.5. さまざまの関連する応用を行い,その有効性を確認した:高精度の魚眼レンズカメラの校正,3次元センサーやGPSデータに対する相似変換の最適計算,複数の運動の分離.
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 2件)
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