研究課題/領域番号 |
24650093
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
金子 透 静岡大学, 工学部, 教授 (50293600)
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研究分担者 |
山下 淳 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30334957)
淺間 一 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50184156)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 画像処理 / プロジェクタ / カメラ / 色覚特性 |
研究概要 |
色覚障害者にとって判別困難な配色を含む物体の色を判別可能な配色に変換する色覚バリアフリーシステムを実現することを目的として、本年度は下記の機能を有する実験システムを構築した。 1.判別困難な配色の自動検出:使用者の視覚特性に応じて判別困難な色を検出する手法として、色度図上に現れる視覚特性を利用した画像中の判別困難な色の組み合わせの自動検出手法を構築した。 2.実物体とプロジェクタ画像の位置合わせ:プロジェクタを用いて平面状の実物体に位置較正用のマーカーを投影し、カメラ画像中で検出したマーカーの位置の情報を用いて、実物体と投影画像の位置合わせを行う手法を構築した。 3.プロジェクタを用いた色情報の提示:プロジェクタを用いて物体上に使用者が判別困難な色情報を提示する手段として、境界線表示(判別が困難な色同士の境界に別の色の線を投影する)、塗り潰し表示(判別が困難な場所に別の判別が可能な色を投影して塗り潰す)、色名表示(判別が困難な場所の色名を文字で表示する)、テクスチャマッピング表示(判別が困難な領域を識別可能なテクスチャで表示する)、点滅表示(表示内容を点滅させて配色を表現する)など様々な提示方法を具備し、これらを状況に応じて使い分けることにより、判別困難な色が複数組存在する場合でも対応可能な方法の基礎原理を構築した。 4.投影色の色合わせビジュアルフィードバック:提示したい色をプロジェクタにより物体上に投影する際に、投影後の実際の物体上の色が目標とする画像の色と一致するようにフィードバックを行う手法を構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度に計画していた内容をおおむね達成できたため
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度に計画されている研究課題を推進すると共に、平成24年度に実施した研究内容のさらなる充実を図る。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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