研究課題
アンドロイドロボットとヒトで同じ表情となるよう調整したビデオを36種類ずつ撮影し、それぞれに対する快―不快および自然-不自然のレベルを質問紙によって調査した(20名)。その結果、アンドロイドロボットからはヒトよりもポジティブな表情によって得られる快情動が低いものの、ネガティブな表情および中間的な表情では有意差がなかった。一方、アンドロイドロボットの動きは有意にヒトの動きより不自然であるという結果が得られた。fMRI実験でこのビデオを観察しているときの脳機能データを15名分取得した。その結果、アンドロイドロボットではヒトに比較して、情動に関連する領野のほか、視床下核・淡蒼球内節に有意に強い反応が得られた。視床下核や淡蒼球内節はパーキンソン病の不随意運動を改善する深部脳刺激療法のターゲットとなる部位であり、不自然な動きを観察しただけで、これらの領域が活動するという貴重な知見が得られた。
すべて 2013 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)
脳神経外科ジャーナル
巻: 22(3) ページ: 192-199
Conf Proc IEEE Eng Med Biol Soc
巻: 2013 ページ: 1867-70
10.1109/EMBC.2013.6609888
Neurol Med Chir (Tokyo)
巻: 53 ページ: 814-820