研究課題
情報システムを利用するユーザの満足度(快適度)を向上させるためには,錯覚を利用してでもユーザが快適であると感じる方法で情報を提示することが有効であると仮定し,視覚認知心理学でえられた知見を情報システムの効果的なインタフェース設計に応用することを目的とする.特に,情報機器を利用した情報提示空間において錯視現象を実験的に再現し,主観的はやさ・主観的大きさに着目してデザイン要素を考察することにより,ユニバーサルデザインのためのインタフェース設計の指針を拡張することを目指す.平成26年度は,平成25年度までに整備した実験設備により実験素材を映写し,主観的印象調査および分析を行った.平成26年度の主な研究成果としては,主観的はやさに関する考察として,情報提示条件を統一し,形状の違いのみによって起こる主観的印象調査により主観的に待ち時間を短く感じさせる情報システムデザイン要素の一要因を明らかにし,情報システムデザインへの応用によりその有用性を確認することができた.また,水平方向および垂直方向の縞模様における色・幅・移動速度の違いにより主観的に待ち時間を短く感じさせる情報システムデザイン要素の一要因を明らかにすることができた.
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件)
Proc. of 2014 International Conference on Intelligent Networking and Collaborative Systems
ページ: 316-319
10.1109/INCoS.2014.85
Proc. of the Joint 7th International Conference on Soft Computing and Intelligent Systems and 15th International Symposium on Advanced Intelligent Systems
ページ: 1312-1315
10.1109/SCIS-ISIS.2014.7044793