今後の研究の推進方策 |
平成25年度の研究計画としては、100人から1,000人規模の顔などの画像認識に、構築した量子情報処理に基づく画像認識アルゴリズムを適用し、その認識能力を評価する。512×512画素の画像データの大きさは0.25MBであるため、6GBのメモリを有するGPGPUでは、8,000画像で2GBとなり、1,000画像から10,000画像に対する認識能力を評価することが可能である。また、3から4個の複数のGPGPUに分散させて処理することで、大規模化においてエミュレーション可能な実装システムとする。認識能力を向上させるために、画像データを位相情報へのコーディングなどを検証する。また、近年非構造化データとして3次元データも増えてきているため、3次元データに対する認識能力を評価することを検討する。同時に顔画像認識においても様々な角度からの投影像を用いてより高精度な認識が行えるように、量子画像認識アルゴリズムの改良を検討する。
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