眼底カメラから得られる網膜血管の情報により,脳内血管障害を予測することが可能である.本研究では,まず脳内血管の動脈硬化の程度を簡便に予測するスクリーニング・システムとして網膜血管の画像解析システムの開発を目指した. 平成24年および25年度では,動静脈交差の評価,動脈狭細化の自動検出に成功した.また,平成26年度では,多くの眼底静止画像および動画像に申請者らが開発した手法を適用した.その結果,従来手法では解析できなかった画像でも提案手法は対応可能であることがわかり,その優位性が確認できた.以上により,今後実用に耐えられる網膜血管の画像解析システムのプロトタイプが実現できた.
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