研究課題/領域番号 |
24650125
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
江夏 由樹 一橋大学, 大学院経済学研究科, 特任教授 (10194002)
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研究分担者 |
床井 啓太郎 一橋大学, 一橋大学・社会科学古典資料センター, 助手 (20508650)
福島 知己 一橋大学, 一橋大学・社会科学古典資料センター, 助手 (30377064)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 一橋大学社会科学古典資料センター / 18-19世紀 / 西欧人による旅行記 / トーマス・スタウントン |
研究実績の概要 |
平成25年度と同様、一橋大学社会科学古典資料センターに所蔵されている文献のなかに、18-19世紀の西欧人によって記されたロシア・アジア旅行記がかなりの冊数で残されていることを確認できた。英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語で記された旅行記について、大学院生を雇用することにより、一冊一冊について確認作業を行い、その書名、著者名、出版年、旅行者、経路、訪問地、旅行目的、地図・挿絵等の有無などについて概要をまとめた。平成26年度に調査した旅行記は31冊(26件)である。そのなかで、興味深い文献の例として、トーマス・スタウントンの残した14冊の著作・訳書を挙げることができる。スタウントンはイギリスが中国に派遣したマカートニー、アマーストの使節に随行し、貴重な記録を残した。また彼の訳書として、清朝の時代、満洲人のトゥリシェンが記したロシア旅行記『異域録』の英訳初版本(1821)も所蔵されていることを確認した。これら著書・訳書の読解は18-19世紀における西欧の対アジア観の研究にとって、貴重な資料となる。 江夏由樹(研究代表者)、床井啓太郎(研究分担者)は、それぞれ、国立国会図書館関西館、関西学院大学図書館において、西欧人のアジア旅行記についての文献調査を行った。 毎月研究会を開催し、プロジェクトの進捗状況を確認、代表者・分担者が進めている研究の成果について相互に報告し、意見交換を行った。 平成26年度の研究成果を『一橋大学社会科学古典資料センター年報』No.35に公表した。
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