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2013 年度 実施状況報告書

癌上皮間葉転換における癌アトラクターの解明

研究課題

研究課題/領域番号 24650154
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 博  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60155158)

キーワード生体生命情報学 / システム生物学 / 癌アトラクター
研究概要

癌の機序の解明には、転写やシグナル伝達の個々の因子の理解のみならず、「発生分化のシステムの乗っ取り」という観点から、癌を細胞システムの異常として大局的に理解するアプローチが必要である。具体的にはシステム論的に癌の発症・進行をアトラクター(細胞システムの動的解)の遷移として解明する方法が有効である。本研究では、この観点から癌の転移における上皮間葉転換を癌アトラクターの遷移として解明し、癌アトラクターを規定する転写調節ネットワークと秩序パラメータを解析する。このアトラクター形成を阻害することによって転移阻害薬剤の標的探索に寄与することが期待される。平成25年度は、平成24年度に引き続き、ポテンシャル面の算出を実施した。ポテンシャル面の算出にあたって、サンプル数でのバイアスが生じないようにする処理などを検討した。ポテンシャル面を算出したことで、アトラクターを同定し、その遷移も解析した。アトラクターの遷移をマクロに捉える量として秩序パラメータの定義・算出と、その解析についても検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度の研究計画はおおむね順調に進展している。アトラクターの遷移をマクロに捉える量としての秩序パラメータの定義・算出と、その解析は中途である。

今後の研究の推進方策

アトラクターの遷移をマクロに捉える量として秩序パラメータの定義・算出と、その解析を行う。転写調節ネットワークを解析し、ポテンシャル面におけるアトラクターの形成要因の解明を行う。

次年度の研究費の使用計画

アトラクターの遷移をマクロに捉える量としての秩序パラメータの定義・算出と、その解析は中途であり、次年度で実施するため。
アトラクターの遷移をマクロに捉える量としての秩序パラメータの定義・算出と、その解析に関わる情報収集等に用いる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 細胞の分化・誘導に関わる発現ポテンシャル解析2013

    • 著者名/発表者名
      荻島創一, 田中博
    • 学会等名
      次世代シーケンス現場の会第3回大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      20130904-20140905
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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