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2012 年度 実施状況報告書

アルツハイマー病のリスクファクターとして、酸化型アルブミンの検証研究

研究課題

研究課題/領域番号 24650187
研究機関大阪市立大学

研究代表者

山本 圭一  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 前期臨床研究医 (90623257)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードバイオマーカー / アルツハイマー型認知症
研究概要

大阪市立大学医学部附属病院老年科神経内科に外来通院された44例の認知症を有さない他疾患の患者、45例のアルツハイマー型認知症(AD)患者を対象に、インフォームドコンセントを得た後、 血液採取を行い、血漿中フリーAβの濃度、血清中アルブミンAβ複合体の濃度とADの有病率の関連について、横断的に検証した。
過去に報告されている通り、血漿中のフリーのAβの濃度は、対象患者群とAD患者群で差はなかった。しかし、血清アルブミンAβ複合体の濃度に関して対象患者群に比べAD患者群では有意に低下していることが確認された。かつ、アルツハイマー型認知症の血漿アルブミンはAβと結合しにくいことも確認した。また単変量解析にて、血清アルブミンAβ複合体濃度の低下と、ADの有病率の上昇との関連が認められた。この関連は、年齢、性別、ApoE4アレルの数、血漿中のフリーAβの濃度を加味した多変量解析にても有意であった。また、血清アルブミンAβ複合体の低下は、ADの進行と関与していると報告されている脳脊髄液中のリン酸化タウ蛋白濃度の増加と相関があった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、非認知症コントロール群、アルツハイマー型認知症(AD)群間で、血清アルブミンAβ複合体がAD群で優位に少なく、これはアルツハイマー型認知症患者の血清アルブミンがAβにくっつきにくいことを証明した。これは、当初の計画通りである。

今後の研究の推進方策

その他の認知症疾患において、血清アルブミンのAβとの結合のしやすさも確かめる。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] アルツハイマー病を検出する方法及びキット2012

    • 発明者名
      山本圭一
    • 権利者名
      山本圭一
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      2012-150688
    • 出願年月日
      2012-07-04

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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