研究課題
挑戦的萌芽研究
申請者が記憶の固定過程のモデル実験系と提唱する「繰返しLTP誘発後のシナプス新生」と「繰返しLTD誘発後のシナプス廃止」について、その進行過程を、同一細胞の同一部位を経時的に観測することで解析した。その結果、シナプスは常時新規伸出と退縮を行う「ゆらぎ」状態にあるが、シナプス新生はまず「ゆらぎの増大」期、ついで「ゆらぎのバイアス(伸出率>退縮率)」期を経て、確率論的に進行することがわかった。しかし、シナプス廃止は「ゆらぎの増大」期を経ることなく、刺激後直ちに「ゆらぎのバイアス(伸出率<退縮率)」期に入った。様々な点で鏡像的な性質をもつシナプス新生と廃止は、途中過程の点では鏡像的ではなかった。
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