研究課題
1. 新規糖尿病モデルマウスにおける新たな発症機序の解明 : 我々作製したMafa-/-::Mafk+マウスにおいて、MafKの役割を明らかにすることによって、β細胞からα細胞への分化転換の分子メカニズムを明らかにすることができる。そのために、胎仔、新生仔の膵臓に対して、各種ホルモンに対する抗体を用いた免疫組織学的解析により、分化転換時期の確定を行なった。その結果、胎児期からα細胞への分化転換が起こっていることが明らかとなった。分化転換時期におけるFLAG抗体によるChIPシーケンスと遺伝子発現パターン解析は現在準備中であり、今後解析を行いたい。2.リアルタイム・イメージングを可能にする評価系モデルの開発 : MIP-Luc-BAC TgマウスとMafA-KusabiraOrange BAC Tgマウス、およびβ細胞をモニターするPdx1-eGFPマウス、膵臓内分泌細胞をモニターするNgn3-GFPマウス、インシュリンの産生をモニターするInsulin-DsRed1マウス、α細胞とβ細胞をモニターするMafB-GFPknockinマウスを用いて膵内分泌細胞の可塑性を、経時的に可視化する実験系を開発した。MIP-Luc-BAC TgマウスとMafA-KusabiraOrange BAC Tgマウスは作製し、一部は論文として発表した。これらのマウスを組み合わせることにより、膵臓内分泌細胞の蛍光によるモニターが可能となった。
すべて 2013 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)
Plos One
巻: 8 ページ: e60411
Experimental Animals
巻: 62 ページ: 295-304
http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/anatomy/embryology/index.html