研究課題/領域番号 |
24650230
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田中 幹子 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (40376950)
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研究分担者 |
細川 陽一郎 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 准教授 (20448088)
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キーワード | レーザー / 遺伝子 |
研究概要 |
本研究課題では、高出力フェムト秒レーザーを用いて、哺乳類胚体の単一細胞レベルの遺伝子操作を行う技術を確立することを目標としている。哺乳類胚は幅広い分野で広く用いられているモデル動物であるが、特定の発生段階に、単一細胞レベルで遺伝子操作する技術は確立されていない。本研究では、マウス胚の特定の単一細胞に遺伝子操作を目的としたDNA, RNAなどを物理的に高効率に導入する技術を確立し、胚体の特定の細胞へのドラッグデリバリー技術の確立を視野に入れ、サイズの異なる分子の導入条件を明らかにする。この目的で、これまでに、全胚培養する卵黄嚢内のマウス胚にレーザーを導入する実験系の検討を行った。具体的には、これまでに、導入効率と生存率が最大になる条件、導入できる物質の種類、導入する発生段階、および細胞種ごとの条件の検討を試みている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの研究計画は滞りなく、当初の研究計画通りに進展した。おおむね順調な進展度であったが、平成24年度末に奈良先端大学でフェムト秒レーザー照射直後の発生学的な解析を行う実験設備を備えていた連携研究者の研究室を含めて3つの発生生物学研究室が、ほぼ同時にそれぞれ別の大学に移転した。そのため、レーザー照射直後に行う必要のあった発生学的解析の一部については行うことができなかったので、実験の設備環境を整えて、研究期間を1年間延長することとした。
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今後の研究の推進方策 |
奈良で発生学的解析を行う設備を備えていた連携研究者の研究室が他大学に移転したため、レーザー照射直後に行う必要のあった発生学的解析の一部については行うことができなかった。そこで、発生生物学的解析を行うための設備環境を整えて、研究期間を1年間延長することとした。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度末の連携研究者の他大学への移転により、レーザー照射直後に行う発生学的解析の一部を行うことができなかったため。 レーザー照射直後の発生学的解析の一部を行うための試薬とプラスチック製品の購入費に充てる。
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