インドネシア産野生マウスに発見された毛色突然変異遺伝子Oca2<p-cas>を導入した混合系統を維持している過程で、加齢により眼色と被毛色が濃く変化する新奇突然変異体を発見した。選抜交配により、この突然変異形質で固定した系統を樹立した。mRNA-sequencing解析の結果、メラニン合成に関わる遺伝子の発現量に突然変異個体とコントロール個体間で差異はみられなかった。全ゲノムDNAメチル化解析の結果、2本の常染色体上に高メチル化領域と低メチル化領域を発見した。L-チロシンの存在下で突然変異個体の背部皮膚を体外培養するとメラノサイトの割合がコントロールより著しく増加した。
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