研究概要 |
Hairless (Hr)遺伝子のエネルギー代謝制御における役割を明らかにするため、複数の組織特異的Hr遺伝子突然変異シリーズの開発を試みた。Hr遺伝子のコンディショナルなノックアウトマウス及び過剰発現トランスジェニックマウスの作製を行った。まず骨格筋組織特異的な遺伝子改変マウスを作製するため、Creatine kinase, muscle (Ckm)遺伝子のプロモーター制御下で組換え酵素Cre遺伝子を発現誘導するトランスジェニック(Ckm-Cre)マウスを作製して用いた。骨格筋特異的にHr遺伝子を欠損したマウスでは、残念ながら十分なHr遺伝子の発現低下が認められなかったが、Hr遺伝子過剰発現マウスでは遅筋型筋繊維が増加していた。従って、少なくともHr遺伝子が骨格筋特性に影響を与える可能性が考えられた。
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