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2013 年度 実績報告書

非侵襲的に得られる臨床データを用いた大動脈瘤の個別破裂リスク推定

研究課題

研究課題/領域番号 24650256
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

杉田 修啓  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20532104)

研究分担者 松本 健郎  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30209639)
碓氷 章彦  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30283443)
荒木 善盛  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (70437010)
キーワード血管壁 / 破裂予測
研究概要

血管壁の硬さから破裂時応力や張力を予測することを目指している.これまでに成果が得られている実験室系で有意な相関が得られていた「硬さ―破裂時の力学特性」の関係が,生体内に近い環境でも得られるのかを調べた.
まず,平成24年度に方針を変更した実験系を構築するため,摘出した血管に内圧を負荷して外径を計測する装置を組み立てた.これにより,生体内と同様な力学負荷環境で圧力を加えて血管を膨らまし,硬さを計測する実験系を得た.この際,既報では考慮されていなった試料周囲の環境も生体内環境に近づけた.しかし,この実験系で血管を破裂させるまで圧力を負荷することは困難であったため,この実験系では血管壁の硬さのみを計測するもののとし,破裂時特性は別途引張試験を行うことにより得ることとした.
次に,脆弱化した血管壁試料を得るため,既報を参考にラット腹部大動脈の大動脈瘤を形成させた.形成した大動脈瘤モデルは正常血管壁よりも有意に拡張し,またエラスチン成分が減少しているなど大動脈瘤と似た性状を示した.
この大動脈瘤モデル血管と正常血管の硬さと破裂時の力学特性を調べたところ,硬さの1指標と破裂時力学特性の1指標には有意な相関があることが分かった.これは,これまでに得られていた実験室系の結果と同様であり,生体内でも硬さから破裂時の力学特性を予測できる可能性をさらに高めた成果である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Yielding phenomena of aortic wall and intramural collagen fiber alignment: possible link to rupture mechanism of aortic aneurysms2013

    • 著者名/発表者名
      S. Sugita and T. Matsumoto
    • 雑誌名

      Journal of Biomechanical Science and Engineering

      巻: 8 ページ: 104-113

    • DOI

      10.1299/jbse.8.104

    • 査読あり
  • [学会発表] ラット腹部大動脈瘤モデルにおける力学特性と破裂特性の関係性 -大動脈瘤破裂予測指標の探索-2014

    • 著者名/発表者名
      松川 瞬,杉田修啓,長山和亮,松本健郎
    • 学会等名
      第23回ライフサポート学会 フロンティア講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20140228-20140301
  • [学会発表] Tensile strength of the aorta can be estimated from mechanical parameters which depends on degree of intramural collagen fiber alignment2013

    • 著者名/発表者名
      S. Sugita, T. Matsumoto
    • 学会等名
      ASME 2013 Summer Bioengineering Conference
    • 発表場所
      Oregon, USA
    • 年月日
      20130626-20130629

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公開日: 2015-05-28  

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