研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では,細胞内の張力分布を直接操作することで,細胞分裂や増殖性にどのような影響を与え得るか調べた.マイクロピラー基板上で細胞を培養し,ピラーの変形量から細胞接着部の張力を計測し,細胞に変形を加えながら細胞内張力分布を計測・操作する手法を開発した.これを用いてヒト子宮頸がん由来細胞株(HeLa細胞)に対し,引張りを加えたときの,細胞分裂への影響を調べた.有糸分裂開始直前に,染色体赤道面に垂直に引張りを加えると,当初の向きと直行方向に有糸分裂が進み,やや遅れて細胞質分裂に至るという興味深い結果が得られた.ひずみ負荷のタイミングや方向を調整して細胞分裂の方向や頻度を制御できる可能性が得られた.
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (23件) (うち招待講演 3件) 備考 (1件)
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