研究課題
本研究では、iPS細胞由来心筋細胞を用いた細胞生物学実験と数理モデル解析によって、ヒト心臓ペースメーカー機転を明らかにすることを目的とし、平成25年度は以下の検討を行った。洞房結節細胞数理モデル解析から、ミトコンドリアからのCa排出を担うNCLXと筋小胞体CaポンプSERCAが協調して自動能発生に寄与することが予測され、この成果を学会発表した。また、ヒトiPS細胞由来心筋細胞の増殖を誘発する薬物を同定し、増殖した細胞の機能解析を行った(Uosaki et al., Circ Cardiovasc Genet, 2013)。ヒトiPS細胞由来心筋細胞では、マウスよりも拍動周期が長く、拡張期が延長していた。また、活動電位の最大立ち上がり速度(dV/dt, mV/msec)が低い細胞が多い傾向にあった。
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Circulation : Cardiovascular Genetics
巻: 6 ページ: 624-633
10.1161/CIRCGENETICS.113.000330
http://isphysio.med.u-fukui.ac.jp/index.html