全身性微振動刺激はアナボリック作用を示す。本研究では、ノイズ様全身性振動刺激による1)片後肢廃用マウスの骨萎縮予防、2)エストロゲン欠乏マウスの骨欠損修復に対する促進効果を検証した。ノイズ様振動は正弦振動を与えた場合よりも廃用側脛骨の骨量低下を抑制し、骨髄腔を増大させた。一方、エストロゲン欠乏下の骨欠損修復に対し、ノイズ様振動は骨形成量では効果を示さなかったが、再生骨の弾性率を増加させた。さらに副甲状腺ホルモンと併用することによって、より丈夫な再生骨の形成が加速された。これらの結果は、全身性微振動のアナボリック作用において、ノイズ様振動が有効な振動様式であることを示唆している。
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