細胞標的性のドラッグデリバリーシステム(DDS)の設計として、エンドサイトーシス経路を制御した細胞内導入を達成するペプチドの開発を行なった。そのために、細胞膜に存在するガングリオシド(GM3およびGM1)に結合するペプチドをファージライブラリー法で探索して、細胞認識素子として用いた。それらペプチド提示リポソームおよびペプチド修飾タンパク質を作製して、細胞内導入機構や細胞内局在などの評価を行なった。その結果、ペプチド特異的な細胞内導入が達成され、ラフト/カベオラ介在型のエンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれることが明らかとなった。これにより新たなDDSの素材の開発を行なった。
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