研究課題/領域番号 |
24650307
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
千田 浩一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (20323123)
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キーワード | リハビリテーション / MRI / 医療・福祉 |
研究概要 |
当研究は、高磁場MRIを用いた心臓リハビリテーション患者の心機能等の非侵襲的定量評価法を、先駆けて開発する事を目指す。そのためには、より高速なMR検査シーケンス法の開発を目標としている。高磁場MRIはS/Nが良いことから、MR検査の短時間化について期待されていた。しかしながら、特に高磁場MRI装置では、比吸収率(Specific Absorption Rate: SAR)の影響により、撮像中に人体の温度が上昇するため、短時間MR検査は不可能であった。一方で、従来はSAR規制におけるMRIの温度評価は、シミュレーションによる計算値によって行われているため、正確な温度評価ではない。そのため当研究では、MRI検査中の温度計測システムの構築を試み、昨年それに成功した。本年度は、さらにその温度実測システムの改良を行い、例えば温度センサーの多チャンネル化等を行うことができた。そして特筆できることとして、本「MRI検査用の温度計測システム」の特許出願を行った。(特願2014-020099、「温度測定プローブ及び温度測定システム」、平成26年2月5日。) そして、特許出願を行ったシステムの基本的な性能評価を行い、有用性を確認した。MRI中の正確な温度測定をすることで、短時間シーケンスの開発へ向けた大きな基盤として役立つものと思われた。 [研究協力者] 東北大学医学部保健学科臨地講師 永坂竜男主任技師(東北大学病院MRI室主任,日本磁気共鳴専門技術者認定機構MRI専門認定技師)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画よりも遅れているところはあるものの、「おおむね順調に進展している」と判断した。その理由は、開発したMR用温度測定システムの特許出願を行うことができたためである。すなわち従来は、MRI中の温度をリアルタイムに正確に測定することはできなかったが、今回の特許出願を行ったシステムを用いることで、それを可能とした。
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今後の研究の推進方策 |
特許出願を行ったMRI検査中の温度計測システムの評価や性能向上を継続して行う。さらにそのシステムを用いて、各種のMR撮像シーケンスにおける温度計測を行うとともに、短時間MRIシーケンスの開発に着手する。心疾患評価に重要な運動負荷に関して、高磁場MR装置内においても使用できる運動負荷試験装置の開発の可能性について基礎的な検討を行う予定である。 得られた結果をまとめて、学会等で発表する予定である。
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