研究課題/領域番号 |
24650319
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
上野 将之 高知大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (80626177)
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研究分担者 |
石田 健司 高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (10274367)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 平行棒付回転盤 / 超高齢社会 / 転倒 |
研究概要 |
超高齢社会の到来とともに、脳や脊髄の器質的障害や骨関節障害により移動・移乗機能が損なわれた障害者が増加している。これら障害者の機能回復を図るために、種々の訓練が行われるが、その中でも、平行棒内での立位歩行訓練は、頻用される理学療法訓練の一つである。平行棒は、病院や介護施設に必ず存在し、それを用いた歩行訓練は、理学療法の運動療法として頻用されている。しかし平行棒の長さは短く、歩行訓練を継続するには、必ず先端でUターンする必要が生じる。平行棒内で歩行訓練を行わなければならない障害者は、回転動作に難渋することが多い。また回転動作時に、易転倒性が高くなり、時に転倒事例も報告されている。これまで理学療法士は、自力で介助して方向転換をさせてきた。2001年研究分担者(石田)は、トイレ用の手動式移乗介助機器を試作した。それは障害者の中には、体の回旋はできなくとも、支えがあれば立位可能な症例は多く、平行棒内に立ち回転盤を回せば、180度回転できることを利用したトイレ介助移乗介助機器であった。今回この機構を利用し、平行棒の両端(始点と終点部)に、「平行棒付き回転盤」を装着させた。平行棒と同様に、高さ調節できるようにして、回転しても本体の平行棒に当たらない工夫を行えば、世界に通じる新しい平行棒になると考えた。今回、平行棒の両端(始点・終点)に、平行棒付き回転盤が備わった平行棒を作成する。それにより平行棒内の歩行訓練が、安全に容易に、十分行えると予測し検証するために、「平行棒付き回転盤」を作成し補強等を行い調整を終了させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平行棒付き回転盤の作成、調整に時間がかかってしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後、H25年度上半期にて、倫理委員会への申請、平行棒付き回転盤使用時の評価において使用する筋電図計を導入し、体幹筋、上肢筋、下肢筋の筋放電量を測定しデータ収集していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
平行棒付き回転盤使用時の評価において使用する筋電図計を購入予定。
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