研究課題/領域番号 |
24650324
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
原 元彦 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30386007)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 脳・神経 / リハビリテーション / 生理学 |
研究概要 |
本研究は平成24年度からの3年計画であり、学内倫理委員会の承認(23038号)を得ている。経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を用いてpre-conditioningを行い、運動想起(Motor Imagery)と軽度の随意収縮が脊髄前角細胞の興奮性に及ぼす影響を尺骨神経刺激で第1背側骨間筋(FDI)から導出したF波を用いて検討する。運動想起は「筋収縮を伴わないが筋収縮を最大に行った状態を想起する」とし、Negative motor imagery (n-MI)については「筋収縮を伴わなず、動かさないことを想起する」としている。実験計画は3段階の実験で構成され、実験i)はSham tDCSとして、tDCSを施行しない状態で、安静時、n-MI、運動想起、続いてtransducerを用いて定量的に段階的な被検筋の随意収縮を行う一連のMotor taskを行い、それぞれの条件下で尺骨神経を手関節部で刺激してFDIから導出されるF波を記録する。実験ii)はanodal tDCSでPre-conditioningを、実験iii)はcathodal tDCSでPre-conditioningを行い、Motor taskのそれぞれの条件下で得られたF波を検討する。 平成24年度は、tDCS刺激装置(購入価格115万円)を設置し、適切な強度の設定とartifactの少ないF波の記録ができるように予備実験を行った。検討した結果、 Motor taskは安静時、n-MI、運動想起、続いてMVC5%ついでMVC10%の被検筋の随意収縮を行うことに改訂した。6名の被験者に対して改訂したMotor taskによる実験i)を行い、現在結果を解析中である。実験ii)とiii)については、改訂した実験i)をもとにtDCSの強度設定を確定して平成25年度6月から実験を開始できる準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度中に行った予備実験と実験i)の経緯から、tDCSでPre-conditioningを行う、実験ii)とiii)の計画の問題点を抽出できた。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は平成24年度に得られた結果を基にして、実験計画のうち、実験ii)、iii)を主体に研究を継続する。実験ii)はSham tDCSとして実験i)の記録を行った後、anodal tDCSでPre-conditioningを、実験iii)はSham tDCSとして実験i)の記録を行った後、cathodal tDCSでPre-conditioningを行い、Motor taskのそれぞれの条件下で得られたF波を検討する。Motor taskとしては、安静時、n-MI、運動想起、続いてtransducerを用いてMVC5%ついでMVC10%の被検筋の随意収縮を行い、再び運動想起、n-MI、安静時を行う。10名程度の被験者に対して、実験ii)を施行し、1週間程度の間隔をあけて実験iii)を行う。平成24年-25年度に得られた結果を基にして、上記の研究を継続する。 さらに、米国Iowa大学のDr.Kimura、 Dr.Yamadaを交えての検討結果を加えて、必要な追加実験を本学内で行う。Impact Factorのある国際誌に投稿できるように準備して平成24-26年度に得られた実験結果について、得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は平成24年度に得られた結果を基にして、上記実験計画のうちii)、iii)を主体に研究を継続する。 平成24-25年度の実験で得られた結果をまとめ、研究協力者であり、代表研究者の留学中の指導教官であった米国Iowa大学のDr.Kimura、 Dr.Yamadaを交えて検討を行う。平成25-26度中に国際的学会で発表を行えるように準備し、必要な追加実験を米国または本学内で行う。 昨年度の残額(約35万円)を活用して、2014年4月に開催されるドイツで開催予定のInternational Congress of Clinical Neurophysiology of the International Federation of Clinical Neurophysiology (IFCN)に実験i)の結果を主体にまとめて参加する予定で準備中である。
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