研究課題/領域番号 |
24650331
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
町田 修一 東海大学, 体育学部, 准教授 (40421226)
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研究分担者 |
福 典之 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター, 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40392526)
田中 雅嗣 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター, 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (60155166)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | サルコペニア / 遺伝子多型 / 筋力トレーニング / 骨格筋量 |
研究概要 |
本研究の目的は、筋力トレーニングによる介護・寝たきり予防改善効果の個体差を規定している遺伝子多型を同定し、個人の体質に応じた運動指導プログラム作成の基礎を築くことであった。そこで、サルコペニアに該当する65歳以上の高齢者を対象に、6ヶ月間の筋力トレーニングによって骨格筋量の増加(応答性)を示した上位群と、逆に骨格筋量の低下(不応答性)を示した下位群に分けて遺伝子多型の網羅的解析 (Genome-wide association study, GWAS)を実施した。また、骨格筋量を規定する既知の遺伝子多型【αアクチニン3遺伝子(ACTN3)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)およびインスリン様成長因子2(IGF-2)】と筋力トレーニングによる骨格筋量の増減率の関連性についても検討した。その結果、3種類の既知の遺伝子多型の組み合わせから、筋力トレーニングの効果を事前に予測できる可能性が考えられた。一方、今回用いた全ゲノム遺伝子多型高密度解析法(イルミナ社製 Human OmniExpress-12 BeadChip)では、予想される骨格筋や老化関連の候補遺伝子多型を見出すことができなかった。そのため、今後の課題として、筋力トレーニングによる効果の個体差を規定している遺伝子多型を同定するために、他の網羅的解析を実施する必要があると思われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度に、全ゲノム遺伝子多型高密度解析法(イルミナ社製 Human OmniExpress-12 BeadChip)を用いて数名分のヒトゲノム上に点在する約75万個の一塩基多型を予備分析・解析したところ、予想される骨格筋や老化関連の候補遺伝子多型を見出すことができなかった。そのため、研究期間延長をして、アミノ酸置換にフォーカスし、予測機能領域のエクソン上の多型を高くカバーしているイルミナ社製のHumanExome BeadChipを用いて遺伝子多型の網羅的解析を行うこととした。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度に、全ゲノム遺伝子多型高密度解析法(イルミナ社製 Human OmniExpress-12 BeadChip)を用いて数名分のヒトゲノム上に点在する約75万個の一塩基多型を予備分析・解析したところ、予想される骨格筋や老化関連の候補遺伝子多型を見出すことができなかった。そのため、計画を変更して、アミノ酸置換にフォーカスし、予測機能領域のエクソン上の多型を高くカバーしているイルミナ社製のHumanExome BeadChipを用いて遺伝子多型の網羅的解析を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に全ゲノム遺伝子多型高密度解析法(イルミナ社製 Human OmniExpress-12 BeadChip)を用いて数名分のヒトゲノム上に点在する約75万個の一塩基多型を予備分析・解析したところ、予想される骨格筋や老化関連の候補遺伝子多型を見出すことができなかった。そのため、アミノ酸置換にフォーカスし、予測機能領域のエクソン上の多型を高くカバーしているイルミナ社製のHumanExome BeadChipを用いて遺伝子多型の網羅的解析を行う計画に変更したため、助成金の繰越が発生した。次年度は、研究期間延長をして、アミノ酸置換にフォーカスし、上記イルミナ社製のHumanExome BeadChipを用いて遺伝子多型の網羅的解析を行う予定である。当該の研究費(未使用額)は、その経費に充てる。
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