研究課題/領域番号 |
24650338
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
佐浦 隆一 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10252769)
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研究分担者 |
仲野 春樹 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10444027)
田中 一成 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90340554)
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キーワード | リハビリテーション / 運動療法 / 物理療法 / ミオカイン / アミノグラム / 生活習慣病 |
研究概要 |
重篤な運動困難者に対する電気刺激を用いた非随意的筋収縮が随意的筋収縮と同等の効果があるかどうかを明らかにするために、パルス幅変調方式低周波刺激による非随意的筋収縮が、生活習慣病予防の面から重篤な運動困難者に対する運動療法の代替法となりうるかどうかを検討するために研究を計画した。 まず、一般的な運動あるいは温熱刺激によりミオカインの血中濃度が変化するかどうかを文献的に検討した。また、運動訓練あるいは低周波刺激(非随意的筋収縮)によるミオカインの血中濃度の変化、アミノグラム変動に関する研究について文献的検討を行い、研究プロトコールを作成した。 心・呼吸器系、代謝系、運動器系などに障害のない被験者(研究者)の安静状態でのミオカインの血中濃度変動とアミノグラムを検討したが、ミオカインの血中濃度に変動はなかった。また、自転車エルゴメーターを用いて予測最大心拍数の60~80%の強度での運動負荷を与え、運動開始前および開始後5分、15分、30分に行うミオカインの血中濃度、アミノグラムの評価を行ったが、有意な結果は得られなかった。 今後、回数を重ねてミオカインの血中濃度測定などに影響を与える条件について研究を継続する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画書で設定したミオカインの測定方法や測定時間で予備検討を行ったが、有意な結果が得られなかった。今後、ミオカインの血中濃度測定法と運動負荷時間の再設定を行い研究を遂行する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の研究計画が進んでいないため、平成26年度は平成25年度の研究の遂行に努める。重篤な運動困難者に対する電気刺激を用いた非随意的筋収縮が随意的筋収縮と同等の効果があるかどうかを明らかにするために、運動訓練あるいは低周波刺激(非随意的筋収縮)によるミオカインの血中濃度の変化、アミノグラム変動に関する研究について検討を行う。 具体的には心・呼吸器系、代謝系、運動器系などに障害のない健康な被験者を選定し、安静状態でのミオカインの血中濃度とアミノグラムを測定する。また、重篤な運動困難者に対する電気刺激を用いた非随意的筋収縮が随意的筋収縮の効果を明らかにするために、吊り下げ式トレッドミルなどを用いて運動負荷を与え、運動開始前および開始後のミオカインの血中濃度、アミノグラムの評価を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
心・呼吸器系、代謝系、運動器系などに障害のない被験者(研究者)の安静状態でのミオカインの血中濃度変動とアミノグラムを検討したが、ミオカインの血中濃度に変動はなかった。また、自転車エルゴメーターを用いて予測最大心拍数の60~80%の強度での運動負荷を与え、運動開始前および開始後5分、15分、30分に行うミオカインの血中濃度、アミノグラムの評価を行ったが、有意な結果は得られなかった。そのため、追加実験の条件設定が必要となったため、研究が中断され、次年度使用額が発生した。 平成26年度は健康な被験者(研究者)の安静状態でのミオカインの血中濃度変動とアミノグラムの再検討を行い、その結果に応じて運動負荷によるこれらの値の変化を検討する。また、低周波刺激(非随意的筋収縮)によるミオカインの血中濃度の変化、アミノグラム変動に関する研究を行う予定である。 具体的には、重篤な運動困難者に対する電気刺激を用いた非随意的筋収縮の効果を明らかにするために低周波・電気刺激を用いて運動負荷を与えるが、研究費はそのための電極やケーブル、注射針など消耗品の購入に使用する。また、健常者、運動障害者の低周波刺激(非随意的筋収縮)の運動器廃用に対する効果を検討するためのミオカインの血中濃度、アミノグラムの評価目的の測定試薬など消耗品に使用する。そして、研究成果をまとめるための謝金、発表のための旅費、論文化のための費用に充当する予定である。
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