海外における日本武道の受容のされかたは、競技性に終始することなくその文化性に興味がもたれている所に大きな特徴がある。この傾向は、特にヨーロッパに顕著である。しかし、欧州における武道文化に関する情報提供は十分ではなく、我われ日本人研究者・武道指導者が欧州に出向いて、現地に「ユーロ武道アカデミー」を構築できないかというのが、本プロジェクトの基本的な発想である。 本研究においては、ハンガリーの3大学と協定を結び、ブダペストを拠点とした組織ネットワークを構築した。アカデミー用教材として、ハンガリー語と英語の文献を発行した。プログラムの試行として、学生・院生を帯同し「海外武者修行プログラム」を試行した。
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