伝承遊びには、自分のからだの他、道具を操作したり、歌のリズムに合わせるなど、総合的にからだを動かすといった「変化性」や、場の状況を読んでそれにあった動きをしたりする「流動性」がある。またあそび方には一定のルールがあるが、それは未定型で、自分たちで自由に変形し工夫し発展できる「多様性」がある。「からだと動き」の育ちそびれを克服するためには、「スポーツの学習」と「からだと動きの耕し」を往還する学習として、コオ-ディネーション能力の観点から、「伝承遊び」を教材化し、体育授業と並行して動きづくりのドリルワークとして実践することで、大きく貢献することができると考えられる。
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