本研究では、武道必修化に伴い、剣道初心者の指導において、効率的な指導教材の開発に向けた一助をなす資料を提供するため、指導手順の組み替えによる初心者への指導効果について検討した。初段階における指導の手順を組み替えた学習事例と一般的な指導手順による学習事例を作成し、それぞれ学習者ならびに剣道有段者に対して正面打突の試技における打突と踏み込みの時間差、および床反力について測定を実施し、三者を比較した。 その結果、剣道の初心者指導においては、上肢は実際の打突,下肢は踏み込み足から学習させた方が,上肢と下肢の協調及び踏み込み動作の早期習得に効果的であることが示唆された。
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