研究課題
日常生活では上肢と下肢の動作が同時にあるいは連動的に実施されることが多いが、その相互作用の関係については未だに不明な点が多い。このように各肢の筋で生じる力エネルギーがどのように四肢間で伝達・利用されているかを明らかにすることはヒトの動作を理解する上で大変重要である。本研究では、上肢の力発揮がどのようなメカニズムで下肢力発揮動作の筋機能と身体パフォーマンス能力に影響を与えているかを明らかにすることを目的とした。普段意識的に行う動作は、随意的な神経-筋活動によって遂行されている。そこで、上肢の力発揮動作が下肢の力発揮動作に及ぼす影響を「力」、「速度」「パワー」の力学要素から定量的に評価する方法を開発し、四肢間を力制御について検討している。
2: おおむね順調に進展している
データ解析とその後の論文化に多少時間がかかっている。
引き続き上肢の力発揮動作が下肢力発揮に及ぼす影響の定量的な解析をすすめ、上肢と下肢の同時力発揮動作時の複合関節動作における筋機能と筋の形態的適応を検討していく。
効率的な予算執行で研究を進められたため残金が発生した。今年度も力発揮中の筋活動レベルでは多くの筋の測定を予定しており、そのための筋電図用電極は必要不可欠である。筋電図用電極は衛生上や測定精度の関係からも再利用できず、多くの量の消耗が予想される。また、これまでの研究成果の発表に必要な経費として使用することを予定している。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)
Journal of Alternative and Complementary Medicine
巻: in press ページ: in press
in press
Journal of Strength and Conditioning Research
The Journal of Physical Therapy Science
巻: 26 ページ: 139-144
10.1589/jpts.26.139
Patient Prefer Adherence
巻: 7 ページ: 1189-99
10.2147/PPA.S50436