研究概要 |
ナットウキナーゼ2,000FU単回摂取の影響について検討した結果、1、降圧効果(=収縮期血圧の低下傾向)を認めた、2、線維素溶解系(線溶系)の亢進を認めた(フィブリン分解産物の血中濃度の上昇、D-ダイマーの上、tPA-PAI-1複合体の低下傾向)、3、炎症性マーカーである高感度CRP濃度に対する影響については、今後さらなる検討が必要である。急性運動および脱水を伴う急性運動時へのナットウキナーゼ2,000FU単回摂取の影響について検討した結果、1、運動開始3時間前にNK2,000FUを1回摂取することにより、運動直後の凝固系因子の上昇を抑える可能性が示唆された(トロンビン・アンチトロンビン複合体の上昇抑制)、2、運動開始3時間前にNK2,000FUを1回摂取することにより、血小板系凝固因子の、運動直後の上昇が抑えられた(βトロンボグロブリン、血小板第4因子の上昇抑制)、3、線溶系に対する影響については、さらに被験者数を増やした詳細な検討が必要である。
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