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2012 年度 実施状況報告書

血栓症および血管系疾患予防の可能性を探る:運動およびナットウキナーゼ摂取の効果

研究課題

研究課題/領域番号 24650412
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関立命館大学

研究代表者

浜岡 隆文  立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70266518)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード線溶系 / 凝固系 / 血栓予防
研究概要

ナットウキナーゼ2,000FU単回摂取の影響について検討した結果、1、降圧効果(=収縮期血圧の低下傾向)を認めた、2、線維素溶解系(線溶系)の亢進を認めた(フィブリン分解産物の血中濃度の上昇、D-ダイマーの上、tPA-PAI-1複合体の低下傾向)、3、炎症性マーカーである高感度CRP濃度に対する影響については、今後さらなる検討が必要である。急性運動および脱水を伴う急性運動時へのナットウキナーゼ2,000FU単回摂取の影響について検討した結果、1、運動開始3時間前にNK2,000FUを1回摂取することにより、運動直後の凝固系因子の上昇を抑える可能性が示唆された(トロンビン・アンチトロンビン複合体の上昇抑制)、2、運動開始3時間前にNK2,000FUを1回摂取することにより、血小板系凝固因子の、運動直後の上昇が抑えられた(βトロンボグロブリン、血小板第4因子の上昇抑制)、3、線溶系に対する影響については、さらに被験者数を増やした詳細な検討が必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的は、血栓症および生活習慣病を予防する方策を探す一環として、運動、ナットウキナーゼ摂取、ナットウキナーゼ摂取と運動の同時負荷が凝固系・線溶系、血中高感度CRP値、安静時血圧に及ぼす影響を検討し、血栓症および血管系疾患の予防に寄与する運動およびナットウキナーゼ摂取の可能性を探ることであった。一過性の運動負荷と1回のナットウキナーゼ経口摂取を実施し、凝固・線溶系、炎症マーカー血中高感度CRP値、安静時血圧を各負荷前後で評価し、血栓症および血管系疾患の予防に寄与する各負荷の可能性を探ることを初年度の目標とした。
この当初の目的に対して、本年度の進捗状況は、ほぼ合致しており、おおむね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

今後は、血栓症および生活習慣病を予防する方策を探す一環として、運動、ナットウキナーゼ摂取、ナットウキナーゼ摂取と運動の同時負荷が凝固系・線溶系、血中高感度CRP値、安静時血圧に及ぼす影響を検討し、血栓症および血管系疾患の予防に寄与する運動およびナットウキナーゼ摂取の可能性を探ることである。ナットウキナーゼ摂取と運動トレーニングの同時負荷(研究2年目では若年健常者)を実施し、凝固・線溶系、炎症マーカー血中高感度CRP値、安静時血圧を各負荷前後で評価し、血栓症および血管系疾患の予防に寄与する各負荷の可能性を探る。

次年度の研究費の使用計画

該当なし。

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公開日: 2014-07-24  

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