【目的】血栓症予防効果を有すると期待されるナットウキナーゼをヒトが経口摂取した場合の基礎的効果を検証することを目的に、本研究を実施した。【結果】ナットウキナーゼ2,000F.U.の単回摂取により、凝固系因子のもっとも重要なものの1つである凝固系第8因子の有意な低下、および体内における重要な凝固阻止因子の1つであるアンチトロンビン濃度も、有意な増加を認めた(=凝固抑制効果)。さらに、血栓溶解作用も認めた。【意義】本研究の実施により、ヒトにおいてナットウキナーゼの単回摂取により、主要な血液凝固系因子を抑制し、線溶系を活性化させることにより、血栓症予防効果を有する可能性が示唆された。
|