レジスタンス運動トレーニングが鉄やカルシウムの体内での再利用を促進して、これらの栄養素の必要量が多いとされるアスリートで摂取量を増やす必要はないのではないかという仮説を検証することを目的として実施した。その結果、鉄に関してはレジスタンス運動トレーニングは鉄の吸収を抑制するが体内での再利用を促進し、鉄の栄養状態が維持されていたことから、レジスタンス運動トレーニングを行っているアスリートでは鉄の摂取量を必ずしも増やす必要のないことが示唆された。一方、カルシウムに関しては骨のカルシウム含量や破断強度、剛性を指標として検討したが、鉄のような体内での再利用の促進は明らかではなかった。
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