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2013 年度 実績報告書

内航商船の船上健康管理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24650420
研究機関東京海洋大学

研究代表者

福田 直子  東京海洋大学, 保健管理センター, 教授 (40313382)

研究分担者 庄司 るり  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (50272729)
キーワードMaritime Medicine / Telemedicine
研究概要

従来船員の健康管理は、船員手帳制度に依って乗船前に急性期の疾患、感染性疾患、発作性疾患など長期航海に不適切な疾患の発見が中心であったが、近年船員の高齢化が進み生活習慣病対策のニーズが高まっている。しかし船内生活は食事、身体活動、睡眠、嗜好品、ストレス解消などにおいて様々な制約があるためその実践は困難な面がある。本研究は、これまであまり行っていなかった船上における健康管理を、海上通信を利用して陸上から支援する遠隔医療システムの開発と実証実験を行ったものである。
・船舶遠隔健康管理によって得られた生活習慣データのまとめ:日本健康教育学会と日本航海学会に口演発表、日本航海学会に論文掲載。
・船舶遠隔健康管理システムの改善:船の寄港地は多くは市街地から離れており郵便ポスト投函も容易ではなく文書の受け渡しには人が船に行って行わなければならない。したがって船員にアンケート(毎日聞くほどでもない生活習慣や健康についての問診やシステムの評価の質問など)をとる際にも文書による実施では回収率が大幅に下がる。そこでアンケートをオンライン化しスポットで行えるようにした。またサーバ側・クライアント側ともに相手側からコメントがあった場合の通知機能、船員データで緊急性の高い異常値に関するアラーム設定を強化した。
・内航船における実証実験継続:平成船舶遠隔健康管理システムを実際の内航船に搭載し実証実験を継続した。船員側の意見を聴取し、使いやすさについての課題等実用化に向けた知見が得られた。
・船上の健康情報に基づく保健指導(保健教育):各人のデータのグラフと、医師・管理栄養士からのコメントを付けた個人レポートを作成し配布した。実用化のために個人レポートは各人のデータをオンラインで見て作成するのではなく、データのまとめ方を工夫して一覧を作りそこからプロブレムリストを作成することでコメントの作成を容易にした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 通信を利用した船上における食習慣問診の試みと事例検討2013

    • 著者名/発表者名
      福田直子, 亀山こころ, 庄司るり, 芦田研二
    • 雑誌名

      日本航海学会論文集

      巻: Vol.129 ページ: 9-17

    • DOI

      10.9749/jin.129.9

    • 査読あり
  • [学会発表] 船員の船上生活習慣 ―食と飲酒に関する調査および助言―2013

    • 著者名/発表者名
      亀山こころ,福田直子,庄司るり,任良爀,原正俊
    • 学会等名
      第22回日本健康教育学会学術大会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      20130622-20130623
  • [学会発表] 船上における食・飲酒習慣問診の試みと事例検討2013

    • 著者名/発表者名
      福田直子,亀山こころ,庄司るり,芦田研二
    • 学会等名
      第128回日本航海学会講演会
    • 発表場所
      東京海洋大学
    • 年月日
      20130530-20130531
  • [産業財産権] 健康管理システム及び健康管理方法2013

    • 発明者名
      福田直子,庄司るり,芦田研二
    • 権利者名
      国立大学法人東京海洋大学、日本無線㈱
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2013-248545
    • 出願年月日
      2013-11-29

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公開日: 2015-05-28  

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