研究課題
挑戦的萌芽研究
妊娠中の食事のたんぱく質・脂質・糖質の割合が出生児の代謝状態に及ぼす影響について検討する目的で、妊娠Sprague-Dawleyラットにコントロール食、50%カロリー制限食(CR食)あるいはコントロール食と等カロリーの高脂肪高スクロース食(HFS食)を妊娠期間中投与した。出生後は母親にはすべてコントロール食を与え、母乳で飼育した。HFS食群で有意なステアロイル-CoAデサチュラーゼとΔ5デサチュラーゼの遺伝子発現が誘導された。HFS食による遺伝子発現は、n-6多価不飽和脂肪酸の合成促進に関わるものである。以上より、妊娠中のHFS食投与は、深刻な脂質代謝異常を惹起することが考えられた。
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