研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、地域在住中高年者を対象とした縦断的検討により、認知機能の低下を早期に把握可能な身体機能を明らかにすることを目的としている。対象者は、年齢性別に層化無作為抽出された地域在住60歳以上の中高年男女557人を対象とした。MMSEの各cut-off point(23、26、27点)に関連している身体機能は性別に異なっており、その中全身反応時間は全てのMMSEのcut-off pointと関連が認められた。また、鬱との関連においても全身反応時間は有意な関連が認められた。このような結果から全身反応時間は男女を問わず認知機能低下や鬱の予測因子であることが明らかになった。
老年学